整骨院で保険適用として扱えるものには制限があります。それが今回紹介させていただく外傷(ケガ)になります。整骨院は病院とは違って病気に対して保険を使い治療ができるわけではありません。主に整骨院では外傷、ケガと言われるものに対して保険が適用されます。では外傷、ケガにはどういった種類があるのか今回説明させて頂きます。
整骨院で取り扱う外傷(ケガ)
骨折、脱臼、打撲、捻挫、挫傷の5種類を紹介いたします。
骨折とは
これはご存知の通り骨が折れた状態のことです。実は骨折には種類があります。
①完全骨折
②不全骨折
の2つに分類されます。いずれも発生の順位として怪我による骨折が多いのですが、中には病気で骨折してしまうものや、疲れて骨折してしまうものなどがあります。骨折の場合は折れてしまった骨を真っ直ぐに戻す整復を行った後、ギプスや包帯などで数週間から数ヶ月の間固定を行います。
骨折が治る際に変形した状態で治癒することがあります。これは変形治癒と言われ鎖骨などに発生することが多いです。
脱臼とは
脱臼は人体の関節に発生する外傷のことで、関節が外れたと言われる状態です。正常な場所から逸脱した状態のことを言い、骨折との見分けが重要になってきます。スポーツなどを行っている方は見たことがあるかもしれませんが手をついて転けたりすることで発生することもあるので注意が必要です。
脱臼には2種類あり
①完全脱臼
②亜脱臼(不全脱臼)
があります。子供の手を強く引っ張ってしまうと肘内障という脱臼を引き起こしてしまいます。これは小児に多い亜脱臼で簡単に治ることが多い脱臼です。ただし完全脱臼という状態ですと関節の周りの靭帯や筋肉を損傷している場合もあるので医師による精密な検査が必要です。
打撲
打撲は体の一部を強くぶつけてしまったり、物が当たるなどで強打した際に発生する外傷です。スポーツの現場では多々見受けられることがあります。ボクシングやラグビー、アメフト、柔道などで発生するケースが多い傾向にあります。あとは交通事故の際にも発生することがあり、痛みが強い場合は骨折を併発している可能性もあるので注意が必要です。内出血などで組織内の内圧が強くなることで神経障害や血管障害などを引き起こし重篤な後遺症を残す場合もあるため注意しましょう!
捻挫
捻挫も関節に発生する外傷で、いわゆる関節を捻ったと言われる外傷です。捻挫の発生原因として関節に可動域以上の捻転力が発生して引き起こされます。日常生活のどんな場合でも捻挫のリスクはあり腰を回したり首を回したりするだけでも発生することもあります。関節が動く限りいつ発生してもおかしくはないのです。予防として体を大きく動かすストレッチであったり、運動を行うことで発生確率は減ると言われています。
この捻挫も関節を強く捻った際に関節の周りの靭帯を損傷していたり、関節の中を損傷している場合があるので注意が必要です。
筋挫傷
筋挫傷とは名前の通り筋肉に発生する外傷で、筋肉の組織が挫滅した状態のことです。簡単に言えば筋肉が傷ついた状態のことで、最もきつく症状が出るのが肉離れと言われる物です。筋肉は多くの繊維が集まってできていて筋肉に強い力が加わって繊維が切れてしまい痛みが発生します。例えば重たいものを持ち上げたり、勢いよく立つなど日常生活で簡単に発生してしまいます。
筋肉の繊維が完全に切れてしまうことを断裂と言い、筋肉の一部が切れることを部分断裂と言います。野球などでは肩甲骨の周囲の筋肉に発生しやすいですし、短距離走などを行っている場合などは太ももの裏(ハムストリングス)に発生するなど、各種目や種類によって発生する部位が違うという特徴があります。
ちなみにボディービルダーさんや力士、アメフト、ラグビーなどでは胸の筋肉に発生することもしばしばあります。胸の筋肉の肉離れは一般の方には発生することは少なく、力持ちの方に発生する類のものもあります。
まとめ
整骨院で取り扱う外傷(ケガ)についてざっくりと説明をさせていただきました。日常生活の中で簡単に発生するものもあれば、なかなか発生しないものまで多く存在します。どんな外傷にも予防を行うことが大切で、万が一受傷してしまった場合は早期に医療機関を受診し治療を行うことで早期回復が見込めます。
日常生活の中で発生した痛み(ケガ)には保険適用となる場合がありますので受診の際は一度担当者さんに相談してみてくださいませ。保険について説明を受けることができます^ – ^